痔瘻になるなんて

このブログは、45歳、男性、妻、子供2人、従業員2名の小さな会社の社長が、「痔瘻(じろう)」と闘ったノンフィクションの物語です。

痔瘻と診断さたあなたに、少しでも勇気を与えたくてこのブログを書くことにしました。なぜなら、私自身が痔瘻の痛みと手術の恐怖に押し潰されてしまいそうだったからです。

しかし私は今、痔瘻を根治して手術前の日常生活を取り戻しています。

なお、痔瘻の治療については、膿のトンネルができた場所や進行具合、先生、病院によって処置方法が異なるそうです。ここに書かれている内容は私の体験談であって、すべてこのようになる訳ではないのでご注意ください。

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45歳の誕生日を迎えた直後、私は「風疹(ふうしん)」にかかりました。東京で大流行をした年です。1200万人が住む東京で、2500人超の感染で「大流行」ですからね、よほど運がなかったのだと思います。風疹の特効薬はなく、医者に処方された解熱剤などを飲んで安静にしていました。

ほどなくして風疹が完治すると、腰から臀部(でんぶ)にかけて嫌な痛みを感じるようになりました。私の仕事は一日中パソコンを使う「座り仕事」なので、座り過ぎによる痛みだと判断し、近所の整骨院に行きました。

整体師さんに「坐骨神経痛ですかね?」と尋ねると、どうやら違うようです。坐骨神経痛であれば、脚の動きや腰の動きで確実に分かるようです。しかし、整体のおかげで日ごろ溜まった疲れが取れ、腰から臀部にかけての痛みは随分ラクになりました。この時は、「年齢も年齢なので、お金を自分の身体のメンテナンスに使っていこう、整骨院に通って痛みを和らげていこう」と思っていました。

しかし、翌日、恐ろしいほどの激痛を感じることになります。

お客様のアポイントを終え(痛いのを我慢して)、山手線に乗っていると、ピンポイントで肛門のすぐ側に何かできている、これが痛みの原因だ、ということがはっきりと自覚できました。その痛みは尋常ではなく、身体中から脂汗が噴き出してきました。

これはダメだ、このまま病院に行こう。

スマホで会社の最寄駅にある「肛門科」を調べました。普段であれば口コミなどを参考にして決めるのですが、この日だけは駅から一番近い病院に駆け込みました。

先生、お尻が痛いんです。

次は、「肛門周囲膿瘍と診断される」です。

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